お小遣い稼ぎの記事ではありませんから、興味がない方はスルーしてください。
ヨハン・クライフ氏 死去
一昨日の朝刊で知った。
私にとってはショッキングなニュース。
→ 朝日新聞デジタル「ヨハン・クライフに関するトピックス」
このブログでも時々サッカーの話題を取り上げているけど、私はサッカーファン。
いろんなスポーツが好きだけど、その中でもサッカーは別格で好き。
そして、サッカーで名選手と言われる人の中で、ヨハン・クライフ氏(オランダ)が一番好きだった。
私は南米サッカーのファン。
組織的なサッカーよりも、個人技を前面に押し出すサッカーが好き。
その南米サッカーファンである私が、オランダ人であるヨハン・クライフ氏を一番好きというのも変かもしれないけど、ヨーロッパサッカー、南米サッカーなどの区別なく、彼は私にとって別格の存在でした・・・
出会い
私はサッカー経験者。
若かりし頃だけど、サッカーをやっていた。
青春のすべて奉げるような気合の入ったものじゃなく、スタートはサッカーを楽しむ程度のものだっただけど、あっという間にサッカーの魅力に取り付かれた。
そして、サッカー選手のことも徐々に知るようになり、ある日、ヨハン・クライフ氏の過去の試合のビデオ(DVDじゃありません)を観た。
1974年ワールドカップのビデオだったけど、いろんな意味でショックを受けた。
当時、サッカー選手では、マラドーナみたいに個人技のある南米の選手が好きだった。
でも、そのビデオに登場していた背番号14のオランダの選手に釘付けになってしまった。
特別に個人技に優れているというわけじゃない、でも、とにかく目立つ。
体型的に目立つんじゃない。
逆に、大柄の選手が多いオランダ代表チームの中では小さいほう。
それでも、目立つ。
FWという最前列のポジションの選手なのに、自陣ゴールキーパーのすぐ前の最後列のポジションにいることもしばしば。
なにやっているんだろう? とも思ってしまった。
信奉
それをきっかに、ヨハン・クライフ氏に興味がわいて、彼のビデオを観まくった。
FIFAk公式、非公式、手当たり次第にビデオを購入し、何度も繰り返し観た。
※現在はネットでいろんな試合の動画を観れるけど、当時はまだネットがなかったので、ビデオを買うか、テレビ中継を録画するしかありませんでした。
そして、観れば観るほど引き込まれていった。
技術がどうのこうのじゃなくて、そのカリスマ性ですね。
その存在自体が天才と言ってもいいかもしれない。
また、彼の独創性にも魅了された。
PKをパスするという奇想天外なプレー
単純なフェイントだけど、誰も考え付かなかった「クライフターン」
左サイドから右足のアウトサイドで上げるセンタリング
などなど。
これは、後に知ったことだけど、当時のオランダ代表のサッカーは「トータルフットボール」と呼ばれ、現代サッカーが誕生するきっかけになったそうです。
その「トータルフットボール」も、彼の存在が無ければ生まれなかったということです。
こういった彼の独創性・カリスマ性に魅了され、私の中でのスーパースターはヨハン・クライフ氏となりました。
ペレ、マラドーナ、メッシなど技術的に優れている名選手はたくさんいますけど、私の中では、ヨハン・クライフ氏の存在のほうがはるかに多いです。
第2のヨハン・クライフの誕生を
世界のサッカー界には、スーパースターを呼ばれる選手はたくさんいたし、現在もいます。
でも、多くは「うまい」選手であって、それ以上のものを持っている選手は少ないと思います。
現代のサッカーはある程度「出来上がってしまっている」サッカーなのかもしれません。
以前のように大きな変化はないかもしれません。
でも、もしかすると、たった一人の選手の登場により、まったく新しいサッカーに生まれ変わる可能性もあります。
いつの日か、サッカーを根底から変えられるような選手が登場してくれれば、ヨハン・クライフ氏に出会った時のように、また私はその選手にのめり込んでいくかもしれません。
そうなってくれればうれしいです。
ヨハン・クライフ氏のご冥福をお祈り申し上げます。
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